日本人は愛しうるか

『三四郎』で主人公に「ストレイ・シープ」と繰り返しつぶやかせた漱石が、I love you を「月が綺麗ですね」などと訳すというのはしっくり来ない。ちなみに三四郎の友人、与次郎は Pity’s akin to love を「かあいそうだたほれたってことよ」と訳している。

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銀幕のバベル

このいささか突飛な物語に観客が納得するかどうかは措くとして、肝心なのは人類の認識の究極に位置するはずの五次元という世界が、典型的な知の象徴である書物によって表現されているということである。

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仮面か死か

ジャン・ジュネ、沼正三、澁澤龍彦、そして三島由紀夫と、ある文学的な円環をその装幀術によって描いて見せる村上芳正の証言によれば、三島由紀夫が好んだ色は柿色、緑色、赤色であったという。歌舞伎を連想させるとりあわせである。

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